PHOTO:Mariko Yamamoto
デュポン・MCC株式会社
2024.3.15
PHOTO:Mariko Yamamoto
2012年の創業以来、暮らしを“もっと楽しく”を企業理念にオーダーメイドのブラインドやカーテン、家具など、インテリア用品のECサイトを手掛け、急成長を遂げてきた福井市の株式会社リホーム。2023年11月、新たな展開を目指す拠点として「NOKKI(ノッキ)/北欧キッチン&インテリア スタジオ」をオープンした。“キッチンからはじめる住まいづくり”をテーマにした日本最大級となる体験型ショールームだ。延べ床面積2000㎡の館内には、ライフステージの変化に合わせたモデルルームや体験型オーダーキッチン、木工体験ができるクラフトエリア、キッズスペースなど計8つのエリアが用意されていて、見て回るだけでも楽しい。
「フィンランドは幸福度で世界No.1の国です。同じく日本で幸福度No.1と言われている福井県を拠点に、北欧基準の幸せな暮らし方を提案したいと思い、『NOKKI』をつくりました。お客様へプロの建築デザイナーやインテリアコーディネーター、収納アドバイザーの方たちをご紹介し、理想の住まいづくりをサポートしていきます」と天谷成作社長は語る。
「NOKKI」の展示キッチンのひとつに、カウンターと一体に造作された独創的な五角形のキッチン「Lulu」がある。厚みのある天板はコーリアン®「シックイベージュ」。和を感じさせる漆喰のような優しい色合いが、木目柄のキャビネットと調和して、日本×北欧テイストが融合した魅力的な“ジャパンディ”スタイルとなっている。
設計デザインを担当したのは、株式会社STUDIO KAZ和田浩一氏。自身もキッチンデザイナーとして活躍するかたわら、工務店を対象とした「キッチンアカデミー」を主宰し、オーダーキッチンの普及に努めている。
コーリアン®を選んだ理由について、「厚みのある天板を五角形に美しく創作するには、コーリアン®が最適の素材だと判断しました。シームレス接着でまるで一体成型したかのような仕上がりにできて、圧倒的な塊感が出せますから」と答えてくれた。
機能面のこだわりも見逃せない。「シンク部分とコンロ部分の辺の長さを変えた五角の変形にデザインすることで、コンパクトながら広く使えるキッチンにしています。しかも、シンク側に立つ人とコンロ側に立つ人が対面になるので、2人で同時に作業してもぶつかることがありません。いわば仲良し夫婦のためのキッチンですね」と和田氏は笑顔で語る。
キッチンと組み合わせているカウンターの浮遊感あるデザインも美しい。ダイニングテーブルと同じ70cmに設定されているので、ダイニング用の椅子に座って朝食を食べたり、お茶を飲んだり、落ち着いてゆっくりと過ごすことができるという。また、食洗機やオーブンが組み込まれた背面収納は、リビングとのパーティションにもなっている。中央の開口部から配膳をしたり、顔をのぞかせたり、リビングに居る家族とやりとりできるのも魅力的だ。
「NOKKI」はオープンするやいなや、一般のお客様はもちろん、建築、インテリアのプロも訪れて、大盛況を博している。「今後は随時、家づくりに役立つセミナーや楽しいイベントも開催していく予定です。休日にご家族で気軽に遊びに来て、キッチンやインテリアの相談をしてもらえる“テーマパーク”のような存在になるとうれしいですね」と語る天谷氏。北欧基準の幸せな暮らし方をさまざまな形で体感できる場として注目され、理想の住まいづくりを求める人々に新たな発見と喜びをもたらすことだろう。
【NOKKI/北欧キッチン&インテリア スタジオ】
https://www.rehome-japan.com/
●デザイン・設計/株式会社STUDIO KAZ
●キッチン製作/0556style株式会社
●コーリアン®加工/シンコー建材株式会社
●使用色/シックイベージュ