PHOTO:YOSHIHITO IMAEDA
約8mの一体成形テーブルが、空間の中心に存在感を放つ。コーリアン®ならではのシームレスな仕上がりが、フラットな議論を支える上質な会議空間を実現している。
デュポン・MCC株式会社
2026.7.13
PHOTO:YOSHIHITO IMAEDA
約8mの一体成形テーブルが、空間の中心に存在感を放つ。コーリアン®ならではのシームレスな仕上がりが、フラットな議論を支える上質な会議空間を実現している。
重厚なダークトーンの空間の中心に、楕円形の大きなテーブルが据えられている。天井に浮かぶリング状の光と呼応するそのかたちは、単なる家具ではなく、議論そのものをデザインした装置のようにも感じられる。
東京山手調理師専門学校の6階リニューアル工事で整えられた役員用会議室に採用されたのは、コーリアン®「ストーンクレストスモーク」。約8mの天板を、継ぎ目を感じさせず一体で成立させている。
この空間は、自由に意見を交わせる場を目指して計画されたものだ。設計を手がけた株式会社マッズプランニングの神山新氏は、こう語る。
「国際会議のように、立場にとらわれずフラットに議論できる場を目指しました。上下関係を感じさせない空間とすることで、自然と意見が交わる環境をつくりたいと考えています」
正円ではなく楕円とすることで、全員の視線が自然に交差し、議論の密度を高める設えとした。さらに、テーブルを一体の面として見せることで、空間全体のフラットな印象を強めている。継ぎ目を意識させないことが、空間のあり方にもつながっている。
テーブル形状と連動するリング状の照明や、楕円に呼応するパーティションも空間の一体性を高めている。全体をダークトーンで引き締めながら、壁面には赤ワインを想起させるグラフィックを配し、迎賓性とともに成熟した対話の場としてのイメージを重ねている。
曲線を描くエッジまで継ぎ目を感じさせない仕上がり。接合部にも細やかな加工の工夫が施され、大きな面と一体化した造形を実現。コーリアン®の加工性が、空間全体の完成度を高めている。
この空間の核となるテーブルには、コーリアン®「ストーンクレストスモーク」が採用されている。長手方向7,789mm、短手方向5,700mmにおよぶ大きな天板を、継ぎ目を意識させることなく成立させている点が特徴だ。
石のような存在感を持ちながらも、曲線や大きな面を一体的に成形できる点が評価された。
「コーリアン®は、継ぎ目を意識せずに大きな面を構成できる点に魅力があります。限られた条件の中でも、空間としての完成度を高められる素材だと感じています」と神山氏。
素材を流し込み、顔料と混ざり合うことで生まれるコーリアン®「ストーンクレストスモーク」の柄は、繰り返しのパターンではない、有機的な流れをもつ表情が特徴だ。一枚ごとに異なるニュアンスが、大面積においても自然な奥行きをもたらしている。
施工においては、複数の板材を用いながら、全体として自然に見えるようバランスを整えることで、継ぎ目が目立ちにくい仕上がりとしている。素材の特性を踏まえた設計と施工の積み重ねが、この完成度を支えている。
開閉式コンセントを天板に一体化。機能を隠しながら美しさを保てるのもコーリアン®の特長で、意匠性と実用性を高いレベルで両立している。
東京山手調理師専門学校では、2019年の開校時、受付カウンターにコーリアン®「シラスホワイト」が採用されており、約7年を経た現在も美しさが保たれているという。「その点でも信頼しています」と神山氏。コーリアン®は、日常使いの中でも質感を保ちやすい素材であることが、今回の採用を支えている。
継ぎ目を意識させずに大きな面を構成できること。コーリアン®は、その特性によって空間に求められる品格と機能性の双方を支えている。
(文:永山 八重)
【東京山手調理師専門学校】
●所在地/東京都世田谷区深沢8-19-19
●運営/学校法人村川学園
●デザイン・設計/株式会社 マッズプランニング
●施工/薩摩建設株式会社
●コーリアン®加工/黒崎産業株式会社
●使用色/ストーンクレストスモーク