本格派フレンチとワインをカジュアルに提供する
新スタイルの小粋な“フレンチ酒場”
赤白ブラッスリー

フランスの食文化を気軽に楽しむ

　「赤白」は、株式会社SANTE GROUPE（サンテグループ）が大阪市内に7店舗を展開するレストラン。フレンチおでんとワインが気軽に楽しめる人気店で、行列が絶えないお店として関西では有名だ。
「“クオリティーは高く、価格はカジュアルに”をモットーに、ヨーロッパの美食を肩肘張らずに楽しんでいただきたいとの思いからスタートして13年目になります。フランスの料理とワイン文化に日本の大衆料理の文化を掛け合わせて、例えば色々な人が集まるお祭りのように、老若男女を問わず立ち寄っていただける賑やかで明るく楽しいお店を目指してきました」と代表取締役 清水勇希氏は語る。
　2024年7月、JR大阪駅に直結した商業施設、KITTE大阪の4階に新業態の「赤白ブラッスリー」が誕生した。贅沢な食材でこだわりの料理を提供する、ワンランク上の店舗だ。女性が一人でも入りやすい雰囲気で、フランス料理を食べながらワインを昼飲みできるお店として話題を呼び、オープン直後から大盛況を博している。

コーリアン®で造作された2つの大きなU字型カウンター。スタッフが内部の厨房に出入りしやすいよう、カウンターの途中を切り離している。

　深いブルーとホワイト、木目でコーディネートされた店内は、高い天井にシーリングファンがゆったりと舞い、大開口の窓から大都会の景観が広がる。広々と開放的な空間の中央には2つの大きなＵ字型カウンターがしつらえられ、大勢のお客様が肩を寄せ合うように囲む。若い女性同士の来客も多く、活気にあふれたおしゃれなフランス居酒屋の雰囲気だ。このＵ字型カウンターにコーリアン®「ライムストーンプリマ」が使われている。
　コーリアン®は「赤白」の多くの既存店で採用されており、清水氏によると「耐久性の高さは確認済み」とのこと。「8年目を迎えた店舗でもコーリアン®のカウンターは全く劣化がありません。しかも、サッと拭くだけで汚れが取れるので、スタッフにも手入れがしやすいと好評です。今回も迷いなく、信頼性の高いコーリアン®を指定しました」。

コーリアン®のカウンターは、立ち上がりの壁や小口ともシームレスにつながる一体感ある仕上がり。大きな窓から広がる大都会の景色を眺めながら、料理とお酒を楽しめる。

U字型カウンターでライブ感を

　店舗の設計デザインを手掛けた有限会社ファムスの戸田長征氏にもお話をうかがった。
「目指したのはパリの街角にあるブラッスリーのような、気取らずにくつろげて、ワクワクとした高揚感が味わえるお店です。そこで全長6メートルを超えるＵ字型カウンターの中に厨房を設けてライブ感を創出し、お客様とスタッフが一体となって盛り上がれるようにしました。コーリアン®は耐久性もさることながら、接着加工をしても、継ぎ目が目立たない仕上がりですから、U字型デザインのカウンターの造作にうってつけでした。加工の自由度が高く、現場でジョイントできて一体成型のように見える素材となると、コーリアン®をおいて他に選択肢はありませんでしたね。色柄はホワイト系の大判サンプルをいろいろと見比べて、主張しすぎないやさしい流れ模様が内装デザインとバランスよく調和する『ライムストーンプリマ』を選びました」。

滑らかなアールを描くU字型カウンターのコーナー。継ぎ目が目立たず、一枚板を切り出したかのように見える。

　約100席の店内は、コーナーに座っても隣同士が滑らかにつながり、会話が自然に弾む。スパークリングワインのコルクを開ける音が勢いよくポンッと鳴り、スタッフから「サンテ！（乾杯）」と掛け声がかかると、客席から歓声や拍手が湧き起こる。まるで縁日のような華やいだ雰囲気だ。新しいボトルが開封されると、電光掲示板のカウント表示が更新される仕掛けも楽しい。
「街の大衆酒場のように、お酒とフランス料理が気軽に味わえるのが、“ブラッスリー”という飲食店スタイルの魅力です。『赤白ブラッスリー』の賑わいが、日本の新たな食文化の広がりにつながっていくとうれしいですね」と清水氏は顔をほころばせる。食の都、大阪で見逃せないグルメスポットとして、早くも大勢の食通たちを魅了しているようだ。

(文：菱沼 晶)

木目のキャビネットと調和するコーリアン®「ライムストーンプリマ」のレジカウンター。深いブルーの壁とのコントラストも美しい。

【赤白 ブラッスリー】
●所在地／大阪府大阪市北区梅田 3-2-2 KITTE 大阪 4F
●デザイン・設計／有限会社ファムス
●コーリアン®加工／株式会社コスモ建材工業
●使用色／ライムストーンプリマ